第7章 7
「あの、お酒の力借りてこんな事聞くの良くないってわかってるんですが」
そう切り出したのはそこそこほろ酔いになり始めてからで
「どうしたの?」
いつになく真剣な姿に2人ともちょっと困惑してて
「あの
和さんは、その
子供がほしいとかって話
しているんでしょうか?」
ずっと考えていた
特に最近
結婚して何年もたった今
たいちゃんのペット発言とか
そういうので色々と
「和から何か言われたの?」
お姉さんの言葉に首を振る
お姉さんは自然と肩を持って寄り添ってくれた
「違うんです。
私の
最初の子のこと。ずっと大切にしてくれてて。
お供えするお花も買ってきてくれたり、頂いたお花の1番いい物をとお裾分けも
この前も[大切な人]って。
赤ちゃんのお菓子とかも時々買ってきたりして
すっごく嬉しいんです。
でも」
だんだん涙が溢れて止まらない
この気持ちは
すごい幸せな気持ちと共に
和さんの気持ちを想像してしまったもので
本人から何か言われたわけではないけど
なんだかとっても胸がいっぱいになってしまう
「和さんは子供お好きなんでしょうか?
多分なんですが、そういった話は避けてる様で」
お母さんを見るとちょっと困った様な
心配そうな顔をしていた
いつの間にか私はお姉さんに抱きしめられていて
「由梨ちゃん。…本当に無理しないでいいんだからね?和が貴女との子を望む望まないにしても。もう家族なの。思ったことをそのまま和と相談して。そして決めなさい」
「……はい」
「由梨ちゃんは和に優しすぎ!!もっと言ってやっていいんだからね?」
頭を撫でながらお姉さんがそんな事を言うので思わず笑ってしまう
「まあ?もし和と由梨ちゃんの子がってなったら?とびっきり可愛いんでしょうけど!!…私は2人が幸せに暮らせるならそれでいいのよ?プレッシャーに感じないで?」
にっこり笑いかけてくれるお母さんはやっぱり本当のお母さんの様で
すごく暖かく感じた
fin