第1章 1
そしてゆっくりと抱きしめられる。
それに応じて腕をまわして背中のシャツを軽く掴むと軽いキスが降ってきた
だんだんと深くなるそれはこの先を想像するには容易なことで。
激しいキスと言うよりはどちらかと言うと優しく。でも深く、長く。
いつも私はついていくのに必死で。
そんな私の反応を時折嬉しそうに笑う和さんに胸を締め付けられる思い
キスをしながらも優しくいやらしく身体中を撫でてくる和さんの手は魔法使いかのように私の一番敏感な場所を探り当ててくるのでぎゅっとシャツを握りながら快感を受け流す。
ピクッと何度も反応してしまうのは何時ものことなのにそれがちょっと恥ずかしい。
「由梨。今絶対濡れてるでしょ」
ほら。
こうやって和さんは私の羞恥心を煽るのだ
絶対ワザとやっているしそれを楽しんでいるのも知っている。
それでも感じてしまうし言われると余計濡らしてしまうのでもう何も言えることはない。
和さんはクスクス笑いながら下着の中に手を入れ指をそっと這わせるようにする
「あぁっ。和、さんっ。」
そのままビクッと反応を見せるとグチュグチュと掻き回してくるので少しすると大きな波が押し寄せてきた
私がイきそうなのがわかったのか第一関節まで指を中に入れ少し大げさに動かすのであっという間に絶頂を迎えてしまう。
肩で息をする私の服をそっと脱がしていき上半身だけ覆いかぶさって軽くキスされた
そして手元にある部屋の電気を暗めの設定で付け出す。
和さんはセックス中は少し付けときたいらしい。
私はそれが恥ずかしいのだけれど。
「顔少し赤いけど。熱くなっちゃった?」
頬に手の甲を付けて私の体温を確かめる
その手はほんのり冷たくてとても気持ちが良い
すこし擦り寄るとフフッと笑われた
そしてその手をゆっくりと胸にまで持っていき優しく揉みしだく
息がしづらいくらい感じてしまって、はぁぁ。と吐息のような声が出る
瞑っていた目をすこし開けると思った通りやっぱり和さんはしっかりと私を見据えていた。
そしてちょっと意地悪そうに笑う
「見て欲しくないって顔してるけど。わかってるよね?」
ニヤッとしながら言う和さんは何だか妖艶で。言いたい気持ちもあったけどそんなこと言えなかった。