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2人の距離〜2nd〜

第1章 1



意外とバレないもので普通に溶け込む和さん。

キャリーケースが何処にあるのかわからなくてウロウロ探しているとちょっと離れた所から、由梨!こっちあった。と呼ぶので和さんの元に行き色々物色していた。


そして和さんはゲームが見たいということで一人で離れて行くので私はキャリーケースを買いにレジに向かった。




目当ての物も買えたので和さんのいるであろうゲームの置いてある所に向かうと少しざわついている気がした。


え、まさかね、

そんな事を考えていると予想は的中していた。



どうやら男女の二人組にバレて捕まっているらしい。

周りでもこっそりその様子を見る人もちらほら。



あー。
これは先に車に戻った方が良いかな。


そんな事を思って近くまで来ていたのを踵を返すと、あっ!いたいた。と和さんに呼び止められた


「買い終わった?」
そう言って近づいて来る和さんに、はい。と返す


「あっ!もしかして奥さんですかっ?芸能人じゃなくてもめっちゃ可愛いですねー!!」
ちょっとギャルっぽいその男女は割とぐいぐいくるタイプで。
何故か握手を求められた

「へっ?…いやいや!そこは和さんにしてもらって下さい!私なんてそんな!」
慌てながら一歩引いてそう言うと隣でクフフッと吹き出す和さん

なんで笑ってるんですか。と言うと、慌てっぷりが面白い。と返される

そんな私達を見て、仲良いんですね!と男女の二人組が言うので少し恥ずかしくなった。
そんな私の反応に気づいているのか和さんは今度はニヤニヤしだして

「ごめんね。うちの嫁照れ屋だからさ。声かけてくれてありがとねー。」
そう言って私の持っていた先程買ったばかりのキャリーケースを奪い取り歩き出すので二人組に会釈して急いで追いかけた










そのあとは食事に行き車だからお酒も飲めないので早々に帰宅した。



ベッドに横になりながら携帯を弄る和さんにくっつき目を瞑る
そうすると凄く安心出来て自然と睡魔に襲われるのがここのところお気に入りだ


暫くすると携帯の光が消えて真っ暗になったのが目を瞑りながら感じた

「由梨寝た?」
あと少しで落ちるところで現実に戻され、あと少し。と訳のわからない事を口にするとフッ。と抜けたような吐息に近い笑い声が聞こえた
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