第5章 5
「和さんはそれでいいって言ってくれるから」
「それでいいっつか、それが面白いからいいって言ってたよーな」
「面白い?」
不思議そうな顔をする悠くん
「あ、そこまでは和さんと触れ合ってない感じ?」
「はい。挨拶程度だったので」
「そっか。……まぁ俺からはあんま余計なこと言えねーから実際会う機会があればよく観察してみな。すげーおもしれーから」
ケラケラと笑うたいちゃんに、どう言うこと?と聞くが、なんでもねーよ。と笑われるだけなので結局なにもわからなかった
その後、悠くんとはその店で別れて結局たいちゃんはうちで飲み直すことに
和さんはゲームに夢中
「ところでさ、なんで今日は2人だったの?あれ?アシスタント2人ってこの前言ってなかったっけ?」
そう言われてギクっとなる
「…え、なに。トラブってんの?俺今地雷踏んだ?」
正しくその通りで
ぽつぽつと最近の出来事を話していく
「ふーん。なるほどね……なんかきっかけとかなかったの?」
「きっかけ?……特に思い当たるところはないかな」
和さんもよかったら。とグラスにお酒を注いで隣に座るがヘッドホンをしているので気づいてはいない
「でも初めは普通だったんだろ?」
「うーん。……そうなの
あ、そういえばきっかけって訳じゃないけど前に初めてご飯食べに行った日から様子が変わったような。
もしかしてまたお酒でやらかしたかな。
でもあの日は和さんと一緒に帰ったし」