第5章 5
「お友達って秋岡さんだったんすね初めまして!!よろしくお願いします!」
「よろしくね?…由梨ー!ちゃんと先輩してんの?」
ニヤニヤと小突いてくるたいちゃん
「うん!お陰様で。たいちゃん、頼みすぎちゃったの。お腹空いてる?」
「まーたやったか。そうかなと思ってなんも口に入れてこなかったわ」
「ありがとう」
まかせろ!と言わんばかりに私の小皿にちょっとずつ頼んだ物を入れて残りを食べてくれるたいちゃん
そんなこと日常すぎて何も気にならなかったが悠くんがポカンとしていた
「どうしたの?」
「いや、なんかお2人めちゃくちゃ仲良いっすね」
皆んなに言われるこの言葉も聞き慣れたもので
「あー。…もしかして疑われてる?俺たちの仲」
たいちゃんがそう言うのをしどろもどろになる悠くん
「俺たち本当よく疑われるんだけど。全くなくて。親友?だよな?え、ですよね?!」
わざとそんな風に言うたいちゃんが可笑しくてフフッ。と笑ってしまう
「うん。そうだよ。私もそう思ってる……あ、でも和さんはペットって言ってた」
「え、何それ」
ちょっと困惑するたいちゃん
「あれ、言わなかったっけ…………あ!あの時たいちゃん飲み過ぎて床で転がって寝てたから」
思い出し笑いでクスクス笑ってしまう