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2人の距離〜2nd〜

第3章 3






「で?アシスタントちゃん連れて先輩してたの?」
ニヤッと笑って固まる2人を見る和さん

「あ!そうでした!…えっとさっき言いかけたのは、こちらが私の旦那様です」
ちょっと恥ずかしかったけどそう言うと和さんはそれに気付いたようで、んふふ。と小さく笑っていた


「で、和さん。こちらが鈴木悠くんと小野田光ちゃんです」

「ふーん。よろしくね悠くんと光ちゃん。二宮和也です」
そのタイミングでビールが来て改めて4人で乾杯する


「びっくりしたー!めちゃくちゃ見たことある人が来んだもん。そっくりさんかと思いました」

「ンフフ、なんか悠くん面白そう」
あれ?ちょっと気に入った?

「はじめまして。二宮さん。由梨さんの現場でお世話になります」
光ちゃんが丁寧に挨拶するのにつられたのか悠くんも、うすっ!と頭を下げた

「よろしくね?俺たちのとこも来んの?」
和さんはチラと2人を見たがすぐに視線を私に向けてそう言うので、そのつもりです。と答えた

「ふーん。それは楽しみね。色々と」
含み笑いをする和さんに首を傾げるが、どした?と微笑んでくるだけで




「2人共楓ちゃんのお知り合いでしょ?あの人厳しいでしょ」

「はい…あ、いやそんな事ないっす!」
ポロッと本音を出す悠くん

「こら。楓さん指示が的確ですごい勉強になります」
真面目な光ちゃんがそう言ってフォローする

フフッ。とだけ笑ってチラッと私を見る和さん

「なんですか?」

「ん?別に」
なんだかよくわからなくて首を傾げる



その後和さんは残りのビールをぐいっと一気に飲み込み

「じゃ、うるさいおじさんおばさんとこ行ってくるわ」
なんとも失礼な発言をして立ち上がった

そのタイミングでギュッと手を一瞬握られるがすぐに離された


そんな事にもちょっとドキッとしてしまう




「帰り一応声かけて?帰れたら一緒に帰ろっか」
頭をぽんぽんといつもの様に撫で付け早々に去って行く和さん
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