第3章 3
個室居酒屋
「ごめんね、待たせちゃった」
いつも和さんと飲みに来る居酒屋に来たらなんと別卓に知り合いの女優、俳優チームがいて挨拶だけ済ませてきた
「全然大丈夫っす!!でもこんな良いとこで飲んじゃっていいんですか?」
「大丈夫!好きなの頼んでね?はい。光ちゃんも」
メニューを渡しながらそう言った
「ありがとうございます」
「あ、光ちゃん。もし空さんが変な事言い出したらすぐに私に言ってね。コンプラ問題あるから」
エロ親父発言は私以外にはしないようにって事前に釘刺したけど果たして大丈夫だろうかと心配になり光ちゃんに伝えた
「わかりました。今のところ大丈夫です」
光ちゃんは結構真面目そう
悠くんはノリが良い感じかな
私の最初の印象はそんな感じだった
適当に頼みとりあえず乾杯をして飲む
「由梨さんって。めっちゃ美味しそうに飲みますよね」
前にも思ってました。と悠くんに言われちょっと恥ずかしくなった
「え、飲兵衛じゃないからね?……光ちゃんは結構弱いタイプ?」
頼んだものが弱めのお酒だったのでそう聞いてみた
「はい。というか酒癖が悪くて」
「え、どんなんになっちゃうの?」
悠くんがそう聞くが私は
酒癖
それを聞いて一瞬和さんとの霰もない酒乱事件が一瞬過ったがすぐに振り払った
だめだめ
絶対今思い出しちゃいけないやつ
「私、根はギャルなんです。だからそれが嫌な感じに出ちゃうっていうか」
ちょっと視線を逸らしながら悠くんの質問に答える光ちゃん
「そっか。無理に飲まなくていいからね!ソフトドリンクもあるし!」
ここはご飯も美味しいんだよ!ともう一度メニューを開いた