• テキストサイズ

2人の距離〜2nd〜

第2章 2




そんな事を考えながらクフフッ。と吹き出すと、あっ!!と立ち上がり風呂場に消えていった。

どうやら気づいたらしい。


由梨のおっちょこちょいは相変わらず健在で。

こんな姿、俺が話すと周りはありえないって言うけど俺の前ではよくある事で。

なんだかそれが少し優越感だったりする




暫くして、ふぅ〜。と何事もなかったかのように戻ってきた由梨に吹き出すと由梨も、やっぱダメですか。と笑っていた





その後俺もシャワーを浴びてキッチンからビールを取ってソファに座ってる由梨の隣にドサッと座ると思わず由梨の持ってる紙に視線がいった


「なに、空さんドラマやんの?」
ビールを開け一口飲みながら言う

「そうなんですよ。まだ顔合わせ前なんですけど。今回主役なんで詰め詰めですね。スケジュールが。」
う〜ん。と唸りながらざっくりしたスケジュールを見ている由梨にフフッ。と笑った。

「良いじゃない。忙しいなんて。恵まれてる証拠なんだから」
そう言うと、いや。そうなんですけど実は…。と話し始める


「実は楓さんが、ついにするらしいんですよ。性転換手術」
思わずビールを飲もうとした手が止まってしまった

「えっ!!……あっ。そう!それはそれは。フフッ」
思わず笑いながらそう言うと、それでですね。と続ける


「楓さんが手術後の仕事復帰できるまでアシスタントつけて空さんの現場と楓さんの仕事引き継ぐことになりそうで…」
ドラマの撮影後に調整してもらおうかなー。と考え込む由梨

「おおっ。働くなー。…ん?ちょっと待って?楓ちゃんの現場ってことはさ。うちのも来んの?」
そう言うと、そうなっちゃいますね。と言う

「楓さんが回してきた仕事。主に嵐さんなんですよね。私なら皆さんも戸惑わないだろうって。」
まぁ。確かにうちの人達は歓迎するだろうけど。と言うと、ありがとうございます。と続ける


「ところでアシスタントなんてつけたことあんの?」

「それがないんですよー。それが一番緊張しちゃいそうです」
うぅ。と言う由梨に、ンハハッと笑う

「大丈夫よ。いつも通りの由梨でいれば。」
ね?と言い頭を撫でると、ありがとうございます。とニコニコする
/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp