第18章 18
「へっ?!………輝さん?」
確かに2度ほど合わせたことあるけど
親交続いてたのは知らなかった
由梨も同様でびっくりしてる
輝は楓ちゃんの隣に座ってなんか照れてるし
そこで全て気付いちゃう俺はやっぱりサプライズにあんまり向いてないなって思ってしまう
「なるほど。ね」
「え?どういうことですか?」
由梨はよくわかってなくて
この人はやっぱり騙されるタイプだなと改めて思った
「実はね?あれからちょっとしてからなんだけど。…私達付き合ってるの」
今度一緒に住むのよ。だから報告。と輝にぴったりくっつく楓ちゃん
あと満更でも無さそうな輝
「へっ?!………なんか嬉しい!!」
ちょっとぴょんぴょん飛び上がる隣の奥様
自分のことかの様に喜んでらっしゃって
「へぇ。輝にしては。ベロベロに酔っても口滑らさなかったんだね」
楓ちゃんと引き合わせてからも何度も飲みに言ってるのにそんなそぶりは全くなかった
「絶対ニノさんには漏らすなってお達しが…」
あら、早速尻にしかれてる?
想像してニヤッとしてしまう
「でも。サプライズなのに。やっぱりニノちゃんびっくりしてない。つまらないわ」
「してるって。そうか。おめでとうね。輝。生気吸い取られない様にね」
人を化け物扱いするなっ!とぷりぷりする楓ちゃんに、クフフっ。と吹き出してしまう
「……あれ?でも輝さんとは」
確かに
輝とヒロトは輝に捕獲されて以来、一緒に住んでたはず
「あ、ヒロト?あいつあの供養以来海外で働く!とか言って直ぐ出ていってさ」
いや、そっちのがびっくりよ
「なんかニノさん言いました?日本にはもう未練がないからとか言ってましたけど」
言ったといえば
言ったけど