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2人の距離〜2nd〜

第18章 18






「あ、和さんお疲れ様です」


個室のちょっとおしゃれな居酒屋に楓ちゃんに呼び出されたのはあれから1ヶ月くらい経ってて





俺の次に現れたのは由梨だった


「お疲れ様。先に飲んでてって言われたから。何飲みます?」
どうしようかな。と隣に座ってくっついてくる相変わらずのこの人はやっぱり無防備で

よく見たら胸元のシャツのボタンが掛け間違えてる



「あ、なんかこれ美味しそうだからこれにします………て、なんですか?」

ニヤけながら見つめてたのがバレて見つめ返された



「今日ずっとこれだったの?」

ボタンをとんとんと指で叩くと


あっ!とか言って恥ずかしがるから思わず吹き出してしまう



慌ててボタンを外すから


あ、ここでやっちゃうの?と思ったバッドタイミングで楓ちゃんが来てしまう



「ちょ!!あんたたち!場所考えなさいよ!」

胸元がしっかり開いてて、下着もチラ見えしちゃってる由梨の隣に旦那である俺がいたら



「まぁ、勘違いしちゃうよね」

真っ赤になって、ごめんなさい。と見つめてくる美味しそうな……間違った。可愛い由梨に、はいはい。と言いながらボタンを付けてあげる


その後、ことの顛末を由梨が話すと盛大なため息をお見舞いされてた


「由梨。貴女既婚者だからって普段からそれじゃあ本当に危険よ。ニノちゃんなんかじゃなんの牽制にもならないんだから」

相変わらずの失礼発言に苦笑い

「大丈夫です!私が和さん以外に行く訳ないじゃないですか!」

なんか間違った解釈してる嫁に思わず、フフッ。と堪えきれない笑いを溢す

「ところで。何で改まって集まったの?由梨だけじゃなくて俺も」


不思議だった


楓ちゃんにとっては由梨との飲み会は俺は邪魔者でしかないはずだし


突然ちょっとソワソワしだして



スマホを確認する楓ちゃん



あれ?



なんか様子が



由梨も気になったのか俺をチラッと見て首を傾げてる






「………あ、きたきた」

突然そう言って扉の先を見ると





ちょっと信じられない人が


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