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2人の距離〜2nd〜

第2章 2




次の日の朝、由梨に珍しく起こされた

いつも起きる時間を知らないのでお互いに起こすことはしない。

伸びと欠伸をしながら起きると二日酔い用の薬と水を差し出される

「後からくるかもしれないですから。今のうちにどうぞ」
そう言って手渡されたので気分じゃないけど仕方なく飲む

程よく冷たいそれは目が醒めるには丁度良かった

「すみません。起こしてしまって。」
ちょっと申し訳なさそうに言うので、いーよ。ありがとう。と言って立ち上がった。


フラフラとソファまで行き俺も珍しく帰りの時間を聞いてみた。

「今日遅いの?」
へ?いや、特には。とちょっと驚きながら言うのでクスッと笑う

「あ、そう。…そしたら俺も早く帰るかなー」
ケータイゲームをしながらそう呟くと、フフッ。はい。と返事をする。






「…ニノちゃん。なんであんた普通なのよ。私頭痛くて、もぅ」
その日は仕事一発目に楓ちゃんで、う〜…。と唸りながら言うのでフフッ。と笑って返すと相葉さんが、昨日一緒だったの?と聞くので、はい。と苦笑いをする

「なにその微妙な顔はー。私だってニノちゃんと飲むくらいなら由梨と飲みたかったわ〜」


「え、由梨ちゃん居なかったの?それは怖いわー」
ヒャヒャっと笑いながら言う相葉さんを睨む楓ちゃん

「なにが怖いのよ!なに?今日は相葉ちゃんが私の相手してくれるの〜?向かい酒しちゃおうかしら」
フフッと笑いながら相葉さんのメイクを始める楓ちゃんは恐ろしくて、うわー。と言うと、ニノちゃんも来る?と更に言う

「…遠慮しときます。今日は嫁と予定があるんで」
ゲームをしながらそう言うと騒ぎ出す相葉さん

「えっ。やだよ。俺1人なの?、あ、翔ちゃん一緒に行こうよ!」
そう言って背後のソファに座っていた翔くんを何故か誘う相葉さん

いや、その前に断るって選択肢はないのね。

「は?…いやー。別に良いけど。」
ちょっと楽しそうに言う翔くん。

多分会話に参加したかったんだろーな。
この反応。



そしてヘアメイクが終わった後皆んなが現場に向かう時に一番最後に楓ちゃんと楽屋から出た時にこっそり話しかけられた

「ねぇ。今回のあれ。ちゃんと当日前に言ってよ。私、結婚の時だってハラハラしてたんだから。そんなのイヤよ?」


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