第17章 17
「そういえばさ、悠くんはどうなっちゃったの?ツアー戻ってきても嵐のところ?」
仕事後のメイク落とし中に空さんに聞かれて言ってなかった事に気づく
「あ、そうでした。悠くん。和さんに気に入っていただけまして。個人で専属組むって連絡いただいてたんです。それで今日はお祝いがてらご飯食べに行くんです」
いつものお店で今日はお祝いの予定。空さんを誘うも奥様と予定があるみたい
お店に行くとまだ和さんも悠くんも来てなくて
思わず一番乗りだった
そして次に来たのは
「おつかれー」
「お疲れ様。あれ、今日途中から来るって言ってなかった?」
巻いた。とだけ言って速攻ビールを頼むたいちゃん
たいちゃんのビールが来て乾杯をしてぐいっと飲む
「あれ、今日はあと誰来んだっけ?」
「えっとね、後は和さんと悠くんと楓さん」
「楓さんくるんだ」
ちょっとドキドキしてるたいちゃんに、フフッ。と笑う
「最初は大変だったけどもう平気でしょ?」
「いや、そうなんだけど。あの時の記憶が強すぎて」
そう
たいちゃんと楓さんは出会いが結構衝撃的で
ちょっとした和さんのイタズラも相まってデロデロになるまで飲まされてた記憶がある
「フフッ。気に入られちゃったもんね」
「そうなの?でも楓さん美人が故の怖さがあるから。ちょっと落ち着かねー」
苦笑いをするたいちゃんに思わずクスクス笑ってしまう
そして
その後3人とも合流して
「ニノちゃんが専属付けるなんて。ないと思ってた」
「え、嫉妬ですか?」
わざとニヤつきながらそんな事を言う和さんに楓さんは目を見開いた後キッ!と睨みつけた
「誰がって?!頼まれてもニノちゃんとずっと一緒なんて嫌よ!女子力下がっちゃうじゃない!」
「そうなの?」
今度は何故か私を見てニヤニヤして言う和さん