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2人の距離〜2nd〜

第17章 17












「あぁー!久々だねぇ。この感じ」
後ろからしっかり抱きしめられながらお風呂に浸かる

熱くない程よい温度で思わず声が出てしまうのも納得してしまう

「和さんお疲れ様でした」

「由梨もね」

お互いの仕事柄こういうのはしょっ中で

でも今回は



色々あった後だから



ちょっと心境が違う気がしていた






お腹も空いてたからお風呂はほどほどに





上がってすぐに晩酌タイム



いなかった間の互いの話とか



楓さんの話とか



今日のレコーディングの話とか



和さんは好きなゲームをやりつつ

ご飯をつまみ

お酒をのんで









「……さて、と」
ゲームを切って私を見つめてニコニコしだす


「どうしました?………え、なんかついてます?」

「フフッ」
親指で口元を拭われて

やっぱりなんか付いてたみたい

「やだ……ありがとうございます」

恥ずかしくて口元をおさえると


そっとその手を取られて


優しくギュッと握られる



「お腹いっぱいになりました?」

「そうね。ご馳走様でした」

「お粗末さまでした」

握られてた手を解いて片付けをいそいそと始めると

和さんも一緒に手伝ってくれた








無事に水も跳ねずスムーズに片付け終わり、寝る支度をしてリビングに行くとベランダでタバコを吸ってる和さんの後ろ姿が見えた



「(カラカラカラ)和さん。もうお休みになりますか?」

「んー?これ吸ったらね」

隣に行こうとすると、肌寒いよ?と心配されるのでぴったりくっつく



和さんの吸ってる姿も久しぶりで




ぼー。っと眺めて


すごく落ち着く





そうして見てると

やっぱりちょっと寒くてブルッと身震いした


「入ってなさいよ」

「…そうですね」

離れ難いのを押し殺して笑顔を向けて中に入ろうとしたらギュッと手を握られた


「どうしました?」

「ちょっと待ってね。………はぁ。、、はい。終わったから」
最後の一息を吸い込んで私の両肩に手を添えて中へ促す


「ちょっと冷えちゃったね」
両腕をさすさす触られて和さんの手の温もりを少し分けてもらう


「ありがとうございます」

「ん。先に寝ててね」
頭にポンと乗せた後寝支度に向かう和さんを見送った







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