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2人の距離〜2nd〜

第15章 15



ツアー最中の夜ホテルで晩酌中


「おつかれー!由梨今ホテル?」

たいちゃんに電話越しにそういわれて


「そうだよ!たいちゃんは?うちかな。お疲れ様」

たいちゃんはドラマ撮影で地方から帰ってきて

私はツアー中で地方へ

和さんも映画撮影で別の土地へ行ったみたい

珍しく私の情報を仕入れてきた和さんに、俺も映画撮影なんだー。と言われて発覚した


皆んな違う場所へいる


そんな事はよくある事で


「今日は2人ともいないしー。家に大人しくいるよ」

「そっか」

オンライン飲み会を開催する事もしばしば


「数ヶ月すれ違いかな?ちょっと寂しいね」

「本当だよ。俺の癒しの2人が都内に居ないなんて」
本当に寂しそうで

ちょっと、フフッ。と笑うと


「和さんにもちゃんと言わなきゃだめだよ?そうゆうこと」
ほんの少しの注意をされる


これは私が和さんに遠慮して中々言わないからで


「うん。わかった」

「そう言って。いつも由梨は言わないだろ?」

確かに


たいちゃんにはフラットに言えるのに


和さんには上手くいえない



「だってね。言うとなんか泣きそうになるから」

特に和さんと過ごすうちに


なんだか涙腺が弱い




「ハハっ。…良いことじゃん」

「え?」

「ちゃんと自分に素直ってことじゃねーの?」

「そうなのかな?」

「和さんも。そう言うと思うけど」


目を閉じて




和さんを思い浮かべて



ちょっと微笑む



「早く会いたいな」



「そんな2人に俺も会いたいよ」



「フフッ。ありがとう。落ち着いたらお疲れ様会しようね」

「おぅ。地方ごとの美味そうな酒よろしく」

ちゃっかりお土産を要求するたいちゃんに笑ってしまう


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