第13章 13
パソコンを手に取りくっつきながら作業を再開しようとするので
「和さん。気が散りますよね?私離れてますよ」
「……居てよ。落ち着くから」
フッ。と笑ってヘッドホンを付ける和さん
隣から伝わる体温が温かくて
心地よくて
ホットワインを飲み干した頃にはうとうとしてしまう
「由梨?ベッドで寝たら?」
優しく頬を撫でられて
そっと上を向かされた
「んっ………はぁ」
優しいキスが降り注いで
だんだん頭が覚醒してくる
「ごめん。起こしちゃった」
謝る気は全然無さそうな和さんは笑いながらそう言って
全身をさわさわ触ってくるからシャツをぎゅっと握る
「ん、、だめ。たいちゃん帰ってきちゃう」
「昨日からあの人ドラマで地方じゃなかったっけ?」
そうだった
たいちゃんはドラマロケで2ヶ月くらい地方に行くって一昨日言ってた事を思い出した
「でも、和さん。まだお仕事中では?」
「終わったよ?」
「ん。はぁ……」
だんだん服の中に手を入れられて
下着のホックを外される
「もうだめな理由はなくなった?」
「はぁ……ん。はい。ないです」
ワインの心地良いほろ酔いの熱から
快感の熱に変わって
「ベッド。行く気になった?」
違う意味で聞いてるのは容易に理解できて
立ち上がる和さんの手に引っ張られて寝室に連れて行かれた