第13章 13
「わかりました。ちょっとスランプ気味ですか?サボりたくなったんですね?しょうがないな」
なんか前にもあったなとたまにある欲望を発散させるこれにたまたま当たった日だったみたいで
缶の蓋を開けて乾杯する
「さすがだよ由梨。俺をよく分かってる。母ちゃんの次に」
「ありがとうございます。でも今おだてられた事気付いてますからね?」
「なんで由梨は普段ボーっとしてんのにそんな時だけ鋭いんだ」
なんか良くわからない事を言ってる空さんも
最近結婚を発表して
そちらも順調なのに
「奥様に付き合って貰えばいいのに」
「そんな事できるわけねーだろ?今2人きりになったら欲望に忠実になる」
「それはいつもですよね?」
「なーに言ってんの。いつもなら少しずつで済むでしょ?今の期間は溜めに溜めた全てのエロが爆発する」
つまみとして差し入れをパクつきながら言うことじゃない
「空さんの奥様大変そう」
「そういうそちらだってわからなくもないよね?」
「え………またなにか和さんから情報得てますか?」
時々2人で飲みに行っては私の情報を探る空さんはニヤニヤしてビールをぐびぐび飲む
「最近はないかなー?」
ホッと胸を撫で下ろす
「あ、でも。強い酒は飲ませすぎないでねって言われた。何しちゃったの?」
急ピッチに新しいビールを開けてまた飲む空さん
「…………内緒です」
「ふーん?」
言わなきゃ!
絶対空さんに言わないでって!!