第13章 13
「あれ。寝ちゃったの?」
「うん。なんか珍しくまわったみたい」
洗い物を終えて新しいお酒片手に戻ってきたたいちゃん
「ハハっ。前は逆だったな」
「え、そんな事あったっけ?」
全然記憶にない
「あー。あの時由梨完全に寝ぼけてたから…和さんが部屋で寝な?って声かけてんのに一緒がいいって甘えてたよ」
顔が熱くなる
「うそ……たいちゃん居るのに」
「完全に忘れてたから。俺の存在」
ケラケラ笑うたいちゃん
「覚えてないところでもやらかしてるのね。私」
ちょっぴり落ち込んでると
「いーの。寧ろもっと自然でいいから。さっきみたいに俺いても風呂でヤッてもいーし」
「ヤッ!!………してないから」
卑猥爆発な言葉を投げかけられ思わず大きな声が出かけるが和さんが寝てる手前小さな声に戻した
「え、てっきり家族計画してんのかと」
「してない…」
家族計画と言われてちょっとどきりとした
あれから全く触れてないそこの話は
話題に出す勇気はなくて
もう[再婚]なんて恐ろしくて言うことも、思うことも出来なくなるくらい愛されてしまったから
この先の和さんと一緒にいる覚悟を決めた私は
いつかちゃんと調べなければならない
自分の体の事