第14章 龍の巫女
気がつけば鈴音は八千代に担がれていた
今度こそ観客が慌てて止めに入ろうとしたが
「何人たりとも我らの邪魔をすることは許さん!」
龍神のような八千代の台詞に皆が動きを止める
八千代は人の間をかき分けると、森を抜けて向かったのは神殿だった
中は相変わらずひんやりしていて過ごしやすい
「あ、あの…八千代さ…」
再び唇が重なり、侵入してきた舌が口内を犯す
「んっ…八千代さん…」
「あぁ。鈴音…お前は…」
八千代の瞳に映る自分は、目をとろんとさせて八千代を求めていた
「八千代さん…私の、舞…どう、でしたか?」
角度を変えながらのキスに鈴音は酔いしれる
「綺麗だった。龍神も見惚れただろうな」
「んっ…なら、ご褒美…下さい…」
「当たり前だ。立てなくなるぐらい抱いてやる」
八千代は器用に鈴音の衣装を脱がしていく
かんざしが抜かれ、鈴や扇子が転がる
そんなものには見向きもせず、八千代の手は鈴音の胸を撫で始めていた
「あんっ…」
優しく、それでも形が変わる程に揉まれ、鈴音は甘い声を漏らす
脱いだ着物の上に横になれば、覆い被さった八千代が舌先で胸の飾りを転がした
甘美な刺激に鈴音は身をよじる