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交わりの祠【R18】

第1章 それは責務


時は戦国時代



本土は戦が繰り広げられ、人々の平穏は既に姿を消していた



そんな本土から離れた離島


地図にも載っていないような小さな島だ



島の名前は黄の國島


限られた者しか島に渡ることができない特別な場所だった



島では主に二つの家柄が治めていた



巫女を中心とした白霧家


鬼の血を引くと言われている黒闇家



両家は島を南北に分け境を引き、交流することはなかった


しかし、両家に与えられた義務は同じ事だった



島に二つある祠


それを死守することだ



祠は神を祭っている訳ではない


黄泉の世界へと繋がっている



両家は祠に結界を張り、黄泉から死者が這い上がってこないようにすることが使命だった




白霧家の巫女、鈴音は三ヶ月前に当代の座に付いたばかりだった



白霧家の代表巫女は桜楼巫女(オウロウミコ)という称号が与えられる


そして、白霧家の中で最も魔力が強い証しでもあった



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