第12章 ★桜の秘め事(~P182)
ドキドキした
今まで感じたことないくらい心臓がうるさくなっていた
帳は机に置いてあった盆をどかすとそこへ桜を寝かせる
「帳くん…本気で?」
「あぁ」
覆い被さってきた帳の唇が今度は首に触れる
帳が触れるところが燃え上がるような熱を帯びていく
ちゅっと音を立てられ、桜の心臓が悲鳴を上げた
恥ずかしさで死んでしまいそうだ
それでも感じる、嬉しいと
帯を取られ、着物がはだけると桜の白い肌が姿を現す
恥ずかしくて隠そうとするも帳がそれを許さなかった
「あっ…帳くん…」
やわやわと胸を揉まれ、感じたことのないムズムズとした気持ちが体を駆け巡る
胸の飾りをつつかれると
「やんっ!」
自分の声とは思えない甘い声を漏らしていた
「桜、感じてるの?」
帳に尋ねられ、桜は顔を真っ赤にさせる
「わ、わかんない」
「そう。じゃぁ体に聞いてみるね」
胸の飾りを指で挟まれ、転がされる
その度に刺激が走った
さらに帳の唇が飾りを咥え、舌先が飾りを撫で回す
聞いていた以上に気持ちよく感じてしまい
「帳くん…あっ…帳くんっ」
桜は何度も帳の名前を呼んでいた