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交わりの祠【R18】

第11章 媚薬の熱




「まぁ、結果は聞かなくてもわかりました。さすが八千代様ですね」


「ふざけるな。媚薬の調合は禁止だ」



二度と作るなと命じるが、紫村はわざとらしく驚いた表情を見せる



「そんなことをおっしゃらないで下さい。一応効果は抑えさせていただきます。私は黒闇家の未来の為にも活用することをおすすめしますよ」



ニヤニヤと笑いながら紫村は踵を返して消えていく


引き留める気力も無い八千代は仕方なくその後ろ姿を見送ると


喉を潤してから鈴音の元へ戻る



部屋ですやすやと寝ている鈴音


できる限り体をきれいにしてやると一緒に布団に潜り込む



あと数時間で起きなくてはいけない


八千代には睡眠時間は限られていた


それでも鈴音の寝顔を眺める


安心しきったその表情に八千代は心がほぐれる気がした



「鈴音…」


「んっ…八千代さ…好き…」



八千代の夢でもみているのか…


八千代は鈴音を抱き寄せると目を閉じる



腕の中の温もりが自分を幸せにしてくれる


八千代は深い眠りについていった









それからまる一日眠っていた鈴音は己の乱れっぷりを思い出し



恥ずかしさに悶えたのは言うまでもないーー



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