第10章 病に勝つのは
ーーー……
病人だったとは思えない程、八千代は回復していた
「やん、あん!あぁっ!!」
鈴音は汗をかき、八千代に突き上げられ喘ぎ続けていた
既に何度達したかはわからない
限界が近かったが、八千代はまだまだといった様子だった
途中、医師が様子を見に訪れたが
結界が張られていたために引き返していったことを鈴音は知らない
「数日間、寂しい思いをさせたからな。その分たっぷり愛してやるよ」
「あぁっ!!八千代さん…嬉しいですっ!!」
二人の時間は翌朝まで続いたのだったーー
八千代の回復は黒闇家内に一気に広がった
と同時に誰もが声をあげたのだ
「さすが八千代様。回復早々…」と…
当然鈴音はそんな話を知ることは無かったーー