第8章 止まらない刺激
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八千代の手はまるで媚薬のようだ
触れられるだけで甘い刺激が身体中を走り回り、理性を奪う
こうなっては抵抗することも逆らうこともできない
ただ、与えられる快感を受け入れるだけだ
夜は長い
そして、これから共にする二人の時間もたっぷりある
「八千代さん、好きです」
何度言っても足りず、うわ言の様に呟けば
「愛してる、鈴音」
とびきり優しい声が返ってくる
こんなに幸せでいいのだろうか
ちょっぴり不安になるも、すぐに何も考えられなくなる
「あっ…あん…」
部屋には二人の喘ぎ声、肌がぶつかり合う音、卑猥な水音が響く
他には誰もいない二人だけの時間
この幸せがいつまでも続くことを願いながら鈴音は絶頂に達していた
「鈴音…、まだまだだ。もっとイケるよな」
「は…はいっ…」
痙攣した体は八千代によって激しく突き上げられる
もう、何度絶頂を迎えたのか…
そして、あと何度絶頂を迎えるのか…
今の鈴音にはわからなかったーーー