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大きな命の物語
第4章 選別試験
「ところで、さっき話してた子は?」
壱花に怒鳴られていたのを見て以来、姿が見えない。
「ああ、興(こう)のこと?あいつなら、そろそろだからって向こう行ったよ」
…あれ
会場を見ると…いた
大変だ!もう始まりそうじゃん‼︎
「ほんとだ!皆、行こう」
「「えー行かなくていいよ」」
私が言うと、二人の声がハモった。
「なんで?」
割と真剣に聞く。
「いつも見てるし、いや、それよりもあいつウザいから嫌」
壱花が答える。
…扱い雑だな、おい。
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