第4章 選別試験
「あんた馬鹿じゃないの?」
……おおぅ、壱花か…
いつの間に来たんだ…
私としたことが、気が付かなかった。
「ゴメンね〜こいつ馬鹿だから。気にしないでね」
「いや…大丈夫だよ」
「良かった〜♪あっ!あなた名前は?私は、壱花!よろしくね」
ちゃんと最初に名乗ったね、この子達。人としてはいい子だな。
「悠理だよ。よろしくね」
そう言って私は、笑みを貼り付ける。
壱花は、少し目を見開くと、
「悠理って言うんだ〜頑張ろうね」
と、言って笑う。
…あれ、気付かれちゃったか。
いつも通り笑ったはずなんだけどな〜
素質あり、かな?