第2章 土曜日の試合。
そこで私の素朴な疑問。
「二人は何部にはいるの?身長高いし…バスケ?」
蛍「バレー」
「バレー!かっこいいよねぇ」
それでその身長か。
と、のんびり聞いていたけど…
私部活決めてないやばいやばい。
山「 楠さんは何部か決めたの?」
「いや、まだ…」
山「えぇ!?はやく出さなきゃまずいよ!今日までじゃない!」
「うーん…とくにやりたいことはないし…」
困った。本当に。
首を捻って悩んでいると、
月島くんからびっくりの一言。
蛍「バレー部のマネージャー、とかやれば?別に、君なら邪魔にならなそうだし。」
「えっ…!?…月島くんと山口くんと一緒も、楽しいかもね…!!」
山「それいいね!」
月島くん。なんて意地悪な言い方。
でも、なんでかな。
嫌じゃない。腹もたたない。
…嬉しい!
心のそこからの驚きととびきりの笑顔になれた。
気がする!
月島に恥ずかしいのか、ふぃっと目線を窓の外に向けた。
ほんのり頬が染まっていたのは、
勘違いにしたくないなぁ。