第11章 一つの選択。
孤爪Side
「珍しいな、研磨が女に興味を示すなんて。」
「…別に。可愛かったからちょっと攻略してもいいかなと思っただけ。」
相も変わらずゲームのことしか考えていない脳。
本当はモンスターを狩ったり、仲間と旅をしたりするゲームが好き。
でも、たまにはリアルでシュミレーションゲームみたいなことをやってみたくなるような、そんな女の子に出会っただけ。
「はいはい。それを一目ぼれっていうんだよ。」
一目惚れ…?
そんなの、知らない。
けど、あの子が見てるなら次の試合ちょっと頑張ってもいい。
「まぁ、俺は研磨がやる気になってくれるなら何でもいいけどな。」