第9章 日曜日の急接近。
及川Side
「もう夕方かぁ。及川さん悲しい…。」
「あはは…。まぁ、また会えますから。」
「またデートしてくれるの?」
寂しいのは本音。
こんなかわいい子を野放しにしておくなんてできない。
正直に言うと、惚れた。わけではないけれど、ドキドキしたりはする。
こんな彼女がいたら…なんて理想もある。
手を繋ぎたいとか、キスしたいとか。
心の底からではないけど、やっぱりかわいい子が側に居たら、そういう気分にもなっちゃうよね。
「わ、私なんかで「よくない。」」
「!?」
私なんかで良ければ、きっとそう言おうとした彼女の言葉を遮り、
俺とつないでいないほうの手をとるのは、烏野の爽やか君だった。
一緒にいるのは、烏野の主将君だね。