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ほたる。

第1章 烏野高校一年生。



月島side

ざわざわした教室。
新しい高校に浮かれているやつら。
正直言って、めんどくさい。

昼休みは、いつも通り山口がペラペラ喋っている言葉を聞き流しながら、箸をすすめていた。

僕の視界には嫌でも入ってくる斜め前の席。
女子3人組が一緒にご飯を食べてる。
2人の名前は知らないけど、1人だけ知ってる。
自己紹介でおどおどしてて、からかいがいのありそうな奴って印象だけど。

楠夏蓮。
知ってるからどうって訳じゃない。
ただ、面白そうなだけ。

その3人組がチラチラみてくる。
それが気になって、イライラするんだよね。

と思ってたら例の楠サンがきた。

蛍「…なに?」

めんどくさそうに伝える。
実際めんどくさいし、仕方ないデショ。

「あー、えっと、あのー。」

ほら、またおどおどしてる。
緊張?なんで?
そんなことを考えていると、

「えっと、月島、ほたる、くん?」

きた。
めんどくさい。
もう言いたくないほど言った名前。
めんどくさい僕は、それなりに低い声だったと思う。
隣で笑う山口には、ちょっとイラッとした。
イライラを悟られないためにも、顔を反らして伝えた。

蛍「蛍、だけど…?」

伝えたあとの楠サンの表情は知らない。
知らないけど、すみませんでしたって、叫びながら走っていった。
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