第3章 そしてけんか。
月島side
山「ま、まってツッキー!
ど…どうかしたの?」
蛍「イライラすんだよ。無駄にアツい奴って…。王様も…さっきのチビも。」
あつくなったって、たかが部活デショ?
上には上がいるんだから、いくら強くなったって、いずれ負ける。
山「…そういえば、楠さんが先に帰ったみたいなんだよね」
蛍「ふーん。」
興味ないけどね。
…意味は違うけど、アツくなってたのは僕も同じらしい。
楠さんが居なくなったことには、全く気づいていなかった。
坂を下っていくと、坂ノ下商店から出てきた楠さんと目があった。
蛍「先に帰るなら、一言いいなよ。」
興味はないけど、楠さんをみたら、なんとなく…。
先にいなくなったことに気付かなかった僕にも腹が立ってきて、つい嫌味が出てしまった。