第2章 土曜日の試合。
夏蓮side
本日最後の授業。
鐘がなると、みんな立ち上がって
カラオケいくだとか、今からデートだとか、
一気にガヤガヤしていく。
その中で私は、部活に行くであろう月島くんと山口くんに声をかけた。
「ねぇ、部活に行くんだよね?」
山「うん!そうだよ!」
「一緒にいってもいいかな?でも、急に行っても仮入部とか、できないかな??」
山「!もしかして、マネージャー!?行ってみようよ!部長に言えば、きっと大丈夫だよ!」
ニカッと笑ってくれる山口くん。
あぁ、笑顔が眩しいよ。
マネージャーなんてしたことないし、不安しかない。
しかも、急に行ってできる?
なんて、不安だらけの中、
月島くんが背中を軽くぽんっと押して私の前をスタスタと歩いていった。
山「あっ、まって!ツッキー!」
「まってー!」
無言だったけど、
早くいくよ、のメッセージだったのかな
なんて自惚れてみる。
月島くんって、毒舌だけど優しいのかも。
私と山口くんは月島くんの元へ、並んで走った。
あれ?山口くん、私に合わせて走ってくれたのか。
山口くんはさらに上をいく優しさか!?