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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第7章 不定期開催のアレが…


ホールさんはふにゃりとした笑顔で
こちらを見ている


「覚えたというか…
なんとなくこうしているって感じで…」


「天然女たらしじゃねーか…?」


オリヴァーがぼそっと呟いた


「その年にして女たらしだと大変ですね
ティナはこの先
大人になってからが心配です」


「えっ?フィルさんまで何を…?」


「…!(こいつ…!自覚ねーのか!)」


「まぁまぁ、とりあえずこれで終わりだ
いいね?
ティナのお陰で癒されたよありがとう」


ホールさんは私の頭をポンポンとした後
終始ニコニコしたまま
仕事を始めた


ーーーーー

少し前の化学研究班にて


「レン、このレポートを
調査偵察班に届けてくれないか?」


リーダーが調査偵察班と口にした時
辺りが静まり返った


「わかりました じゃあ今から…」


「レンくん!私も一緒に行ってもいいかな?」


「あっ、狡いわ抜け駆け…!
私も一緒について行くわレンくん!」


「調査偵察班のイケメンとレンくん…
私が一緒に行ってあげるよ」


そして化学研究班の女性陣が殺気立つ


「あー… お気持ちは嬉しいんですけど…
調査偵察班って女性立入禁止じゃ…」


「そんなの関係ないわ
ちゃんとした用件があるのなら別でしょ
そうでしょリーダー?」


「いや… それでも男しか行けないし
どうしてもの時だけ女性が…」


「ほらね!リーダーもこう言ってるから!
私が一緒に行くわ!」


まるで話を聞いてない
正直、レンはティナに会いたいから
調査偵察班に行きたかったが
女性陣に囲まれて行くなら…と考え


「僕… ちょっとこの検査だけ
キリが悪くて終わらせたいので
僕無しで皆さんで行かれては如何ですか?」


そして女性陣は話し込む
レンがいなくなってしまうが
それでも調査偵察班のイケメンが見たい…


「そうなのねレンくん
それなら私達が行ってくるわ!」


女性陣はずらずらと部屋を出ていった


「あぁ… ティナ…会いたかったなぁ…」


げんなりとするレン


「…あの容姿と性格なら女性にモテまくるのに
これっぽっちも興味がなくて
弟のティナって人ばかりだよなレンって…」


「勿体ないよなぁ…」


ブラコン(?) がここに1人
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