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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


急いで医療再生班の部屋へ向かう


突然、リーダーから
「君の弟くんのティナさんが運ばれたそうだ
容態があまり宜しくないみたいだ…」
と言われて
すぐに化学研究班の部屋を飛び出した

話を少し聞いた
調査偵察班の2人が豪華客船に潜入して
その船が沈没したらしい
そしてその内の1人が目を覚まさないと…


ティナはかなづちではない
普通に泳げる …はずだった

あの日がくるまでは

あの日以来、ティナは
全身が水に浸かると意識を失ってしまう
体の一部が浸かっていなければ問題はない

…きっと海に飛び込んだのだろう


「…っ、ティナ!!」


医療再生班のドアを開ける

そこにはベッドの上で目を覚まさないティナ
それを囲んでいるイケメン集団
…とも言う、調査偵察班の人達


「君は… ティナのお兄さんだね…」


黒髪イケメンさんが僕に気がついた
確か調査偵察リーダーのホールさん…


「あのっ、ティナはっ…!?」


「医療再生班に診てもらいましたが
命に別状はないとのことです。
ですが…
回復がなかなか進まないらしく…」


銀髪ロングのイケメンさんが教えてくれた
確か フィルさん…


「うっ、うっ… ティナごめんなさい…
僕のせいで… うっ、うっ…」


茶髪のイケメンさんが泣いている
この人が一緒に行った人だろう…


「だから、何度言ったらわかんだよ
エリオットが海に沈んでいくティナを
助けたんだろーが
エリオットのお陰でティナは助かったんだろ」


この紅髪のイケメンさんは…
前回、ティナと一緒に仕事した人だ…
初めまして、オリヴァーさん


「うっ、うっ… でも〜…
僕はティナが泳ぐのは好きじゃないって
気づいてたんです…
なのに、犯人はティナを狙って
僕より先に飛び込んじゃって… うっ…」


茶髪のイケメンさんに近づく
緑色の瞳から溢れ出る涙は
僕の心を苦しくする…


「エリオットさん
ティナを助けてくれてくださり
ありがとうございます
ティナは僕の大切な人です

…調査偵察班の方々にお話します
ティナの事を少しだけ…」


僕はティナに近づきそっと撫でる

イヤーカフもキラリと揺れる


今までずっと一緒だったのに

部署が違うだけで

守ってあげれなくてごめんね

こんなに好きなのに…
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