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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第13章 Party Next


「「そこまでだイビル」」


誰かに抱えられてイビルからの銃弾を避ける


え…!? 何故ここに…!?


「クロス総司令官… アステル最高官…」


私はクロス総司令官に抱えられている


「ティナは連れていかせないよ〜
寧ろlexxがイビルを連れて帰るからね〜」


いつものあのユルい口調だ

クロス総司令官はまだ理解できるが
アステル最高官は何故…?


「あ〜 わからないって顔してるね〜
俺ら3人学生時代の友達なわけ〜」


とっ、友達!?

909、lexx、ZI7のトップの人間が友達!?

どんなエリート集団!?


「それで〜 イビルだけ
ああなっちゃったわけ〜
俺とアステルは止めに来たよ〜」


「イビル、久しぶりだな
そんな姿になってまで文明を研究したいのか」


「はは、クロスとアステルが来るのは計算外だ
俺は逃げるよ
ティナがいた909を襲撃した時も
上手くいかなかった
二の舞はごめんだ」


そう言って
イビルの後ろのヘリに乗り込もうとする


「ほら、中にいないでさ
ドア開けてよ」


イビルはヘリ内の誰かに話しかける
恐らくZI7の人だろう


「かしこまりました イビル様」


そう言って出てきたのは
淡いエメラルドの髪
前髪が長く表情は読み取れない…


「ネシスさん…」


嘘…
だってネシスさんは
クロス総司令官に言われて
今日はlexxから出ちゃいけないんじゃ…


「ネシス…」


そう思っているのは
クロス総司令官も同じだった
呻き声のような低さで
ネシスの名前を呼んだ


「そうはさせるか、俺が逃すと思うか」


アステル最高官は淡々と告げて
続けざまに銃を発砲

それに素早く反応してクロス総司令官
イビルもヘリに乗込む直前に銃撃戦になる

私も応戦しなくては
銃を構えイビルの脚を狙う

しかし絶え間ない銃弾が
標的を正確に狙えない


「ネシス、逃げるよ」


イビルは小さくそう呟き
ヘリに逃げ込む直前に
こちらに何か投げた

見覚えのある丸いもの
小型爆発だ…!


「危ない!」


そう言って誰かに抱きしめられる
その後すぐに熱風と爆音が…

ドカン!!!!


誰かに抱きしめられたおかげで
私は無傷だ


「…ご無事ですね」


そう言われてゆっくりと離れる
見覚えのある長く綺麗な淡いエメラルドの髪


まさか…
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