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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第11章 眠り姫の生き様


地図にものらないようなとても小さな島国
そこに住んでいるのは不思議と皆、美しく
輝きを放っていた

太陽の光を浴びて輝く者

水の煌めきで輝く者

森林の中で輝く者

他にもたくさんいる
自分がより一層輝ける条件は家系によって異なる


そして、『皆が寝静まった夜闇に輝く者』
この条件の一族が小さな島国の王族となっいる


そこに生まれたのが 僕とティナだった

そして、王位のあった夫妻の子どもがティナ
だから僕に王位は無い

でもそれを巡って争いが起きるわけでもない

だから僕のご両親は
『他の国へ行ってみたい』 と言い
僕は生まれた国ではない所に住んでいた


僕はティナとは兄妹のような中でも
住んでいる国が違かった
たまに国に戻るくらいで
その時にはもちろんティナの家族と会う

ティナは王女だけれども
自分の身の回りの事は自分でするし
内緒で僕が剣術を教えたりもした
箱入り娘なんて言葉はほど遠く
この頃から強く、美しく、逞しいような王女だった

でも、マナーもしっかりしているから
国民全員が期待する
『次期王位最有力候補』だった





僕の生まれた国は他国と交流しない代わりに
文明の発展は素晴らしかった

世界でも未解明の文明でも
僕の生まれた国… 『ルミデウス国』なら
誰でも解明できる


皆、美しく、賢く、争いを知らない

とても平和な国 だった…


あの日が来るまでは



僕は父上と母上と平和に別の国で暮らしいてた
そんな時に舞い込んできたのが

『ルミデウス国の消滅』

すぐには理解出来なかった
なんせ、僕は6つの時だった

消滅…? 国が…?

じゃあ、ルミデウス国の国民は…?
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