第4章 恋愛初心者【砂川誠】(俺物語!!)前編
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私がうぅ…と悩んでいると、
砂川君が神の手をさしのべてくれた。
砂川「じゃあ俺が抹茶ロール頼むから、少しずつ分けて食べれば?」
「え、いいのっ!?」
砂川「うん、さんがよければ。」
「ほんとっ!?砂川君ありがとう…っ!!」
砂川君は本当に優しい。
私は心の中が絞まるような。
何故か胸がドキドキする気持ちになった。
そして、私たちはそれぞれのメニューを注文した。
飲み物もケーキもすぐ用意され、
私はショートケーキを頬張った。
「んん、美味しい~!!」
私は頬っぺたを押さえて喜ぶ。
すると、砂川君が抹茶ロールが乗ったフォークを私の前に差し出した。
「いいの…?」
砂川「うん、どうぞ。美味しいよ、こっちも。」
そう言われたので、私はぱくりと抹茶ロールを食べる。
「んん~!こっちもすごい美味しい~!」
砂川「良かったね。」
「砂川君、こっちも食べる?」
そう言ってショートケーキの乗ったフォークを出すと、
砂川君は「ありがとう」と言って食べてくれた。
……ん、待って。
これってまさか、
まさか。
間接……キス…?
「ーーーっ!!」
私は自分の顔が熱くなるのが嫌でも分かった。
砂川君は大丈夫かな、私なんかと…。
ちらりと砂川君を見ると、
そっぽを向いているが、
頬が少し赤かった。
そんな顔されちゃ、私、私。
期待、しちゃうよ…?