第4章 恋愛初心者【砂川誠】(俺物語!!)前編
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私が落ち込んでいると、
砂川君は優しい言葉をかけてくれた。
本当に優しいんだな…。
少し泣きそうな顔を堪えて、
私は精一杯の笑顔で感謝をする。
「砂川君ありがとう。」
砂川「どういたしまして。」
でもやっぱり、このまま解散は寂しいよね…。
どうしよう…
あ、そうだ!!
「あのさ!砂川君が嫌じゃなければ、違うカフェでお茶でもしない?」
砂川「え、いいの?それで。」
砂川君は無表情の顔を少し驚きに変え、私を心配したような声音で話す。
「砂川君が、良かったら。
私、砂川君と友達になりたくって!」
これが、私の本音。砂川君ともっと仲良くなりたいし、
話を聞きたい。
砂川「…俺でよければ、行こうか。」
砂川君は少し微笑んで答えてくれた。
「ほんと?よかったぁ。」
砂川「じゃあ、どこいこっか。」
砂川君に任せるのはよくないっ!
と思った私は、
素早くスマホを取り出してカフェを探す。
「あ、ここのカフェ!
スイーツも充実してるんだって~!!」
砂川「じゃ、そこいこっか。」
砂川君はスマートに私の歩幅に会わせてくれた。
やっぱり砂川君はモテるよね。きっと。
そう思うと、心の片隅でチクリと、胸が痛む。
なんだろ?これ。
そんな気持ちを胸に、私たちはカフェに向かった。