第3章 《裏》大好き。【チャールズ・グレイ】(黒執事)
屋敷に戻ると、
フィップスはもうひとつの仕事へと出てしまい、
私はグレイさんの部屋に通され、
ベッドに飛ばされた。
「きゃ…。」
ベッドはふかふかで、痛みなど無かったが、
痛かった。
グレイさんの刺すような視線がー…。
グレイ「君はさ、僕を狂わせたいの?」
グレイさんの目には、明らかにセバスチャン様への嫉妬心でいっぱいだった。
「そんなつもりじゃ…。」
グレイ「じゃあなんで回し蹴りなんてしたのさ。」
「…ち、調子に乗りました…。すみません…。」
そこまで言うと、
グレイさんはがぷりと私に噛み付くようなキスをした。
「んんっ…!?」
すぐに舌を絡めとられ、
身動きが取れなくなった。
グレイ「僕をここまで不機嫌にさせるなんて、君、すごいよ。」
そう言ってまた私をキスで翻弄した。
「ん、ぁん、ん。」
私は、グレイさんの野性的な目に溺れてしまった。