第19章 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 〜2〜
「やめろ、白雪。」
シュウウウウウウウ
私の能力が無効化された。
「「だ、太宰さん!?」」
黒雪と白雪が急に現れた太宰さんを見る。
「向こうは、先に止めたけど、君たちの方を早く止めるべきだった。」
何言ってるの?太宰さん。こいつは、敦くんを殺そ___
太宰さんが私と黒雪の頭をポンッと置く。
え?
私は、黒雪を見る。黒雪も私を見ていた。そして、黒雪は倒れた。
「黒雪!!」
芥川くんが黒雪のそばに来る。
黒雪は、寝ているようだ。
「太宰さん……なぜ貴方が此処に?」
すると、太宰さんはポケットから何かを出した。
なるほど。樋口に心中なんか申し込もうとした時に入れたのね、盗聴器を。
さすが。太宰さん。
私はゆっくりと立ち上がる。
すると、太宰さんが気絶している敦くんの処へ行く。
「ま……待ちなさい!生きて帰す訳には」
樋口が太宰さんに銃を向ける。