第19章 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 〜2〜
そして、私は敦くんの隣に行く。
「!」
「白雪さん?!」
私は、敦くんに言う。
「谷崎さんたちは、大丈夫。応急処置はしといた。あと、姿も消しているから大丈夫。」
敦くんは後ろを振り向く。
敦くんには、二人の姿が見えないだろう。
「敦くんは、芥川の方よろしくね。私は、黒雪の方をするから。」
私は、芥川くんを見る。
「白雪さん……。」
芥川くんは、不機嫌な顔をした。
「僕は、ちゃんと約束を守る。」
ふっ。敦くんには、かわいそうだけど能力を使って貰わないとね。
私は、『七人ノ小人』で敦くんの脳内に『君は、片方の足がない』と『そして君は、今から月下獣になる』と刷り込ませた。
敦くんは、苦しむ。そして、虎となった。
ごめんね。
敦くんには、芥川くんの方を頼んだから、私はこっちしないとね。
「黒雪。お前を殺す。」
「君が、白雪?まあ。人虎捕獲が私たちの今回の仕事だから……邪魔するな。」
こちらも戦闘開始。