第19章 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 〜2〜
『彼』が来たのだ。
私と彼が組めば、『黒対白(クジロ)』と呼ばれた『芥川龍之介』くん。
芥川くんは、谷崎さんの背を『羅生門」で刺す。殺す。
やめろ。
すると、樋口が「ここは自分一人でもできる」と言おうとしたのだろう。芥川くんに叩かれる。
なんと部下思いな。
黒雪は、クスクス笑っている。
まるで、昔の私のように。
…………やっぱりか。
ポートマフィアの目的は、『敦くん』一人なのだ。
私は、『七人ノ小人』を解除。
そして、私は谷崎さんの元へ行く。
「し……白雪ちゃん……?」
私は、谷崎さんの頭を撫でる。
「危ないから逃げて……ナオミを連れて……」
ナオミちゃんは、樋口の銃で撃たれて瀕死状態である。
私は、嗤う。
「私は、逃げないさ。『七人ノ小人』」
私は、『七人ノ小人』の三人目(応急処置)を発動。
「後で、与謝野さんに直してもらおうね。」
谷崎さんは安心した顔になって眠る。