第13章 或る爆弾
ー探偵社
「嫌だァ……もう嫌だ…………」
爆弾魔が、爆弾のスイッチと思われるスイッチを持って云う。
「ぜんぶお前等の所為だ……『武装探偵社』が悪いンだ!」
爆弾魔は、人質を掴んで僕らを脅す。
「社長は何処だ!!早く出せ!でないと__爆弾でみんな吹っ飛んで死ンじゃうよ!」
爆弾魔は、全く落ち着きなく云っている。
「あちゃー」
僕は、太宰さんと国木田さん、白雪さんと共に隠れて爆弾魔を見張っている。
「怨恨だ。」
国木田さんが云う。
「犯人は探偵社に恨みがあって、社長に合わせないと爆破するぞ、と。」
白雪さんがちらりと、爆弾魔を見て云う。
「ココって色んな処から恨み買うからね〜。」
そして、次に爆弾を見る。
「アレは……」
「うん。高性能爆薬だ。この部屋くらいは吹き飛んじゃうね。」
と太宰さんが続ける。
そして、僕らは一度しゃがんで隠れる。