第13章 或る爆弾
「朝から元気だね。」
白雪さんはにっこりとして国木田さんに笑いかける。
「でも、あんまり怒鳴ると悪い体内物質が分泌されて、そのうち痔に罹るよ。」
太宰さんそれ、嘘ですよね。国木田さん嘘ですよ
「何!?本当か!?」
信じた!?
国木田さんはメモしていく。
太宰さんはニヤニヤして嘘だよと云う。
「……」
今日は、太宰さんが国木田さんにプロレス技をかけられた。
「で、国木田さん。「非常事態」とは?」
と白雪さんが言った。
国木田さん思い出したように
「そうだった!探偵社に来い!人手が要る!」
僕は、国木田さんの次の言葉に躰を固める。
『爆弾魔が、人質連れて探偵社に立て篭もった!』と。