第13章 或る爆弾
僕たちは、太宰さんを助けた後、武装探偵社のところへ向かう。
「同僚のかたに救援を求めなかったのですか?」
と僕は太宰さんに聞く。
「求めたよ。でも、私が「死にそうなのだ」と助けを請うた時に何と答えたと思う?」
僕は、ちらりと白雪さんの方を向く。
「死ねばいいじゃんって皆んな答えたから、私が敦君のところに行ってたの。」
「御名答、白雪ちゃん。」
ああ。なるほど。だから、あそこに居たのね。
と思った時
「ここに居ったかァ!」
聞き覚えのある声。
「この……包帯無駄遣い装置!」
そして、この毒舌!!!
「国木田さん……太宰さん傷ついています。」
「白雪もここに居たのか!!この非常事態に何をとろとろ歩いて居るのだ!」
そう、僕にプロレス技をかけた国木田さんである。