第13章 或る爆弾
『やあ、敦君。新しい下宿寮はどうだい?善く眠れた?』
太宰さんの声であった。
その時、僕は思い出した。
「お陰様で……こんな大層な寮を紹介いただいて……」
心のどこかがジーンとくる。
『それは良かった。ところで、頼みが有るのだが……』
「?」
なんだろう?
『助けて死にそう。』
「……」
白雪さんがはあとため息をついた。
太宰さんが言ったところまで、白雪さんと一緒に行く。
「白雪さん……なんで朝居たんですか、あそこに……?」
白雪さんは、僕の方を見てにっこり笑う。
「どうしてだと思う?まあ、考えてみればわかることだよ。」
なんだ、この口調どっかで聞いたことがある……。
「あ!太宰さん居たよ!太宰さーん!」
白雪さんは太宰さんの処に行く。
僕はその後を追いかける。