第13章 或る爆弾
ー朝
「ふぁ……」
僕は、目を覚ます。
そして辺りを見渡せる。
「ここ、どこだ……」
孤児院の起床喇叭は?
早朝点呼は?
「あ!敦くん起きたんだね!」
と台所から孤児院にいなかったはずの白雪さんが出てきた。
「白雪さん!?なんで!?」
「あれ?昨日記憶刷り込ませたはずなのにな〜?おかしいな。」
と白雪さんが頭を傾ける。
とその時
ピピピピピピピッ
!?うわわ鳴った!!
畳の上にある変なものが鳴り出す。
僕はそれを開ける。
ぼ、釦どれ!?
僕が焦っていると白雪さんが、一つの釦を押す。
すると、耳に当ててと小さな声で白雪さんが云う。
僕は、その通りにすると
「は、はい?」
僕は、相手の声で誰だかわかった。