第9章 虎探し
グオオオオオオオオオオオ
敦くんの力は、凄く強力だ。
「「人の首くらい、簡単に圧し折れる。」」
そのとき、また太宰さんに攻撃。太宰さんはその場から飛び後ろへと後退。
が、しかしー
先は行き止まり
「……」
太宰さんが虎を見る。
「はあ、やっと仕事の顔になってくれた。」
私はホッと安心。
太宰さんは、襲ってくる虎に左手をかざす。
「君では私を殺せない。」
次の瞬間虎は元の人間の姿の敦くんに変わる。
「私の能力はーーあらゆる他の能力を触れただけで無効化にする。」
敦くんは太宰さんの方向に倒れこむ。
「………」
「男と抱き合う趣味はない。」
「ちょ!太宰さん!」
私は、敦くんのところに行く。
「おい、太宰!」
どうやら“皆んな”が来たようだ。
「ああ、遅かったね。虎は捕まえたよ。」
太宰さんは敦くんに指をさす。
「!」
こっちにやって来たのは国木田さんであった。