第9章 虎探し
「貴様、『人食い虎』を知っているのか?」
敦くんは続ける。
「あいつは僕を狙っている!殺されかけたんだ!」
何云ってるの?狙われている?殺されそうになった?
「この辺に出たんなら早く逃げないとーー」
きっと『逃げないと殺される』と云い続けようとしたのだろう、次の瞬間宙に浮いていたはずの敦くんが床に倒れ込んでいた。
「云っただろう。」
国木田さんは敦くんの上に座っている。
お客さんたちは、その姿に驚く。
「武装探偵社は荒事専門だと。」
国木田さん、荒すぎます!!
私が助けようとしたが太宰さんが先に行って敦くんを助ける。
よかった。
太宰さんはさっき敦くんが云った訳を聞く。
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どうやら彼は、虎のせいで孤児院を出されそして四日前に虎に襲われたそうだ。