第9章 虎探し
補足として国木田さんが虎の出現日を云う。
それを聞いた太宰さんは考え始めた。
そして、太宰さんは敦くんに指をさす。
「敦君これから暇?」
敦くんに身の危険が感じる。
「……猛烈に嫌な予感がするのですが。」
「君が『人食い虎』に狙われているなら好都合だよね」
も、もしかして……!!
「虎探しを手伝ってくれないかな」
太宰さん、それ絶対嫌という質問ですよ。
「い、いい嫌ですよ!それってつまり『餌』じゃないですか!誰がそんな」
うん。敦くんの方が正論だ。
「報酬出るよ。」
ん?
なんか今変なこと云った?太宰さん?
そしてなぜか、そこに反応する敦くん。
太宰さんは国木田さんに何か書いていると思われる紙を渡す。
敦くんは右手を左手の上に置いて
「ち、ちなみに報酬かいかほど?」
……敦くん。
「こんくらい」
太宰さんは報酬値段が書いている紙を見せる。
「!?太宰さん、どこからこれほどのお金があるんですか?ちゃんと私が貸したお金返してくださいよ。」
私は、太宰さんに向かってため息をついた。