第9章 虎探し
「「それは薄情な施設もあったものだね。」」
私と太宰さんは思ったことをそのままに云う。
しかし、国木田さんは太宰さんと私にさっさと仕事に戻るぞと云う。
敦くんはまた何か気づいたようで
「三人は……何の仕事を?」
「ん?私たちは……」
と私が云おうとしてたのにもかかわらず
「探偵さ」
と云う太宰さん。
そこ云わせろよ!!
敦くんはポカンとしている。
太宰さん否定されてますよ。
国木田さんは盛大に舌打ち
「探偵と云っても……猫探しや不貞調査ではない。」
私は、さっき太宰さんがやった事と同じことをする。
「斬った張ったの荒事が領分なんだよ。異能力集団『武装探偵社』って知らない?」
敦くんは私の目を見てピクッと反応。
何か考えているようであった。
すると、太宰さんが何かに気づいた。
「あの鴨居頑丈そうだね……たとえるなら人間一人の体重に耐えれそうな位」
「立ち寄った茶屋で首吊りの算段をするな」
国木田さんナイス突っ込み!
「違うよ首吊り健康法知らない?」
「何?あれ健康にいいのか?」
国木田さん、それ嘘。
隣の敦くんも嘘だと気づいているようである。
「国木田さんって面白いでしょう?いじめ甲斐があるの。」
私は、敦くんに云う。